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金沢JCについて

所信・運営方針

公益社団法人金沢青年会議所
2013年度理事長所信

藤弥 昌宏

はじめに

金沢青年会議所(金沢JC)は昨年度、創立60周年という大きな節目を迎えました。人間の年齢で言えば還暦を迎えたことになります。還暦とは干支(十干十二支)が一巡し、生まれた時に還るという意味があります。61年目の活動を展開する上で、その興りを振り返りたいと思います。

1949年に「明るい豊かな社会の実現」を理想とし、責任感と情熱をもった青年有志による東京青年商工会議所(商工会議所法制定にともない青年会議所と改名)の設立から、日本の青年会議所(JC)運動は始まりました。そして、共に向上し合い、社会に貢献し
ようという理念のもとに、各地に次々と青年会議所が誕生。1951年には全国的運営の総合調整機関として、日本青年会議所(日本JC)が設けられました。日本JCの初年度の事業は、組織の確立、新たな各地青年会議所(LOM)の設立、国際青年会議所(JCI)への加盟の3点に絞られ活動は展開されました。

1951年5月27日にモントリオールで開催された第6回JCI世界会議で、日本JCを温かく迎えてくれたのが、当時JCI会頭を務められていたラモン・ロザリオ氏でした。その時のスピーチでは「JCには国境も民族もない。それは全世界の青年のものである。その誇りにおいて、我々はいまここに、かつての敵国日本の、JC代表団を心からなる歓迎を持って迎えようとする」と語られ、この言葉を以て、日本JCは、JCIに正式加盟しました。これは、同年9月8日に調印されたサンフランシスコ講和条約よりも早く、1956年12月18日、日本が国際連合に加盟し、国際社会への復帰を果たす5年以上も前のことでした。

時は同じく1951年7月26日に、日本そして金沢を想う62名の青年により、金沢JCは誕生しました。しかし初年度の運営は困難を極め、その活動を休止するという挫折を味わっています。しかし、先輩達は決して諦めることなく、金沢の未来のためには、この組織の発展が必要不可欠であると、1952年に「より良き社会を我々青年の英知と情熱と勇気をもつて築くべくまい進致します」(金沢青年会議所設立趣意書より一部抜粋)という決意をあらたに、活動を再開し、私たちの住み暮らす金沢でもJC運動の灯がともされ、60年という歴史を積み重ねてきました。

戦後の混沌とした時代の中で、私たちの先輩達は日本という国家、そして住み暮らす地域の未来を真剣に考え、会員同士が切磋琢磨し、まちづくり、ひとづくりなどを通して様々な功績を残し、現在に至っています。さらに私たちは、JCIという世界124の国と地域に会員数約17万名を擁する、世界で最も大きな青年団体の一員であることを自覚し、あらゆる価値の根源ともいうべき青年世代を、このJCという組織に身を置き、そのダイナミズムを体感し、活動できることを誇りに思うとともに、60年という長きに亘り、金沢JCを連綿と受け継いでこられた先輩達に感謝と敬意を表し、公益社団法人金沢青年会議所の61年目の歩みを進めたい。

Design the Future 和を以って成すべきを為す

【Design】デザインという言葉は、建築、インテリア、ファッション、グラフィックなどで使われます。下絵、素描、図案、意匠計画、生活に必要な製品を製作するにあたり、その材質、機能および美的造形性などの諸要素と、技術・生産・消費面からの各種の要求を検討・調整する総合的造形計画。という意味があります。デッサン(Dessin)と同じく、「計画を記号に表す」という意味を持つ、ラテン語のデジナーレ(Designare)を語源としています。日頃から馴染みのあるデザインとは、出来上がったもの自体(表層)を指すものであり、その本質は、語源にもある通り「計画を記号に表す」つまり「目的を達成するために思考、概念の組み立てを行い、それを様々な方法で創造する行為」なのです。ここで考えて欲しいことがあります。JCでは、様々な事業で成果を出すことと同じくらい大切にしていることがあります。それは事業構築のプロセスです。事業成功のために、私たちは事業実施に至る背景や、事業目的を徹底的に議論します。それを手法に落とし込み、さらにその細部にわたり綿密な計画を立案し、実行します。その実行に至るまでには、これまで私たちが考えたこともない領域に足を踏み入れ、専門家を訪ねて教えていただいたり、自分で一生懸命勉強したり、あらゆる角度から調査したり、時間の経つのを忘れて仲間と議論することもあります。そう、私たちはJCの活動を通して、デザインそのものをすでに実践しているのです。このデザインは、金沢の更なる発展を目指すものであり、同時にその事業構築のプロセスは、青年会議所の会員一人ひとりにとって、自身の様々な開発の機会(Development Opportunities)となっています。このことを理解し、私たちの住み暮らす金沢の将来、そして私たち自身の将来のデザインを力強く推し進めていこうではありませんか。

金沢青年会議所(金沢JC)の和が持つ可能性

「以和為貴」(和を以て貴しと為す)という言葉が、聖徳太子が起草した十七条憲法の、第一条に記せられています。現代ではこの解釈が多74 岐に渡っており、「仲良くしよう」、「もめ事を起こさないように」などと言われています。しかし第一条を最後まで読み進めると、「協調、親睦の気持ちをもって論議するなら、自ずから物事の道理にかない、どんなことも成就するものだ」と締め括られています。金沢JCは2012年5月17日、公益社団法人金沢青年会議所となりました。文字通り公の利益に寄与する団体として正式に認定を受けました。これからは公益社団法人金沢青年会議所という組織を構成するJAYCEE(会員一人ひとり)として、より一層、協調、親睦の気持ちを持ち、公の利益のために取組んでいく必要があります。同時にこれまで60年という歴史を積み重ね、組織として大切にしてきた文化、ダイナミズムは決して失ってはいけません。それは会員同士のコミュニケーションを大切にすること、本音を語り合える人間関係を創り上げること、会員一人ひとりの多様な個性を活かすこと、そして大きな目標に向かって一致結束し、やり遂げた時、その達成感と感動を、全会員で分かち合うことです。金沢JCが和を以て取組めば、できないことはないと確信しています。

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