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現役JCメンバーがトークする委員会別座談会。
第8回目の今回は金沢の文化経済創造委員会の皆さまにお集まりいただき、金沢の文化・事業・JCについて、苦労話も含めお話しいただきます。

JCって、何?

JC=青年会議所。
金沢青年会議所ではどんな活動をしているんだろう。

「金沢の文化経済創造」というとなんとなくイメージは湧きますが、委員会活動の内容を教えていただけますか。

安田
私たちが根本として考えるのは、「金沢の食/工芸/芸能といった金沢が独自に持っている文化を、いかに経済に結びつけ繁栄させていくか」を問い続けてきました。そのひとつとして「KANAZAWA TORYOE」といった、町家やお店を工芸ギャラリーにする「工芸回廊」や、料理人と作家による工芸と食を掛け合わせた「趣膳食彩」などをコンテンツとした事業を6年間開催してきました。その結果、文化庁の後援のもと金沢市から委託を受け「金沢21世紀工芸祭」として本年度から規模を拡大し開催されることになりました。さらに本年度は新規事業として「にしのいろは」がスタートします。
松本
「にしのいろは」は「金沢21世紀工芸祭」では未着手である「お茶屋の文化」を残すために魅力を伝えるべく事業です。とくに西茶屋街という場所は観光地としもまだまだ認知度が低く、我々世代があまり足を運ばなくなってきました。そこで芸妓体験プログラムや旦那衆アカデミーなど、茶屋文化に触れてもらう企画をご用意しています。

金沢JCでは、何かを始めるときは「議案」を提出する必要があると聞いています。新しいことをするときの「産みの苦しみ」はありましたか?

松本
新しいことに挑戦するとき、必ず目的や背景を問われ、それに向けての手段やリスクを徹底的に考えることになります。それらがクリアになり執行部内で可決されると、やっと実現できるわけです。何度も何度も練り直しますので、マーケティングやブランディングなどの手法も大切ですが、諦めない気持ちを持つこと、つまりその事業に対する想いの強さだと感じました。苦しさの分だけ嬉しさがあります。

安田委員長、「金沢21世紀工芸祭」は、金沢JC以外の団体も加わり協力し合っていると聞きました。

安田
はい。意見や方針が異なる難しさはありますが、様々な専門知識を持ち合わせたメンバーが、この事業を成功させようとみんな頑張っています。このように刺激を受けることができるのも、金沢JCならではかなと。個人的に嬉しかったのは、同じ委員会で先輩だった方がJCを卒業したのち別の団体に所属されたのですが、今回の事業でまた一緒に同じ目標に向かうことができました。(昔と変わりなく、さりげなくアドバイスをいただいたりと)

魅力的な事業である分、困難が多そうですね…

尾添
事業直前は連日打ち合わせ行いますが、結論に辿りつかない日もあります。ゴールが見えずどこに向かえばいいか分からない時もあります。仲間同士で意見がぶつかり、喧嘩することもあります。それでも前に進むことができるのは、誰一人背を向けず逃げたりしないからです。ぶつかりあって企画が研磨されていくのを実感できます。こういった経験は僕にとって、とても勉強になっています。(ちなみ今週はフルJCです。笑)この忙しさのおかげで、自分で効率よくスケジュールを組めるようになりました。自分ができる精一杯で活動を続けると、自然と委員会メンバーと楽しく居られる。
谷内(孝)
最初はスロースタートで産みの苦しみがあり、誰のために何をしているのか?ゴールが見えなくなるときって多いんだけど、そんなときのために最初に作った議案を見返すと、ちゃんと目的を思い出す。もっというと、何のためにJCやってるか疑問が生じたときは、全会員に渡されるJC手帳を見てビジョンとミッションを見ればいいと思うんだ。だんだん事業が近づくにつれ、やることが明確になり、決まったあとの苦しみがある。苦しさの質が変わるよね。
安田
今年は特に大変だと思うよ。ただ通常より2~3倍の担務をこなすことにより、成長スピードも早いと思うし、この経験を仕事や人生に活かしてほしい。一年後この委員会を思い出してくれたときに、「あのとき頑張ってよかった」と思ってくれたら私は幸せです。まじで。
尾添
あと、この委員会に入って、金沢の魅力を知り、もっと金沢を好きになれました。実際に足を運んで、文化にふれて、事業のスタッフをやって、、、そうやって徐々に理解することで自分の活動に誇りが持て、楽しくなってきます。

このように地域や経済に貢献する団体は他にもいろいろあると思いますが、金沢JCには他団体とは違う魅力はございますか?

谷内(孝)
すごい前から結果をイメージして、そこに辿りつくまでに議論を繰り返す団体は少ないと思います。そして「出向」という制度があり、他地区の青年会議所に参加することや他団体との協働が可能です。実際には、安田委員長は出向という形で工芸祭実行委員会を兼務しているが、スタンスや立場が違う他団体とのプロジェクトは自身の成長につながる機会があり、会社の中にいるだけでは経験できないことがたくさんあると思う。
松本
たしかに。私は普段弁護士ですが、こんな経験はできません。そしてこの委員会の良さは、これだけ衝突があっても誰ひとり欠けないところですね(笑)

谷内吉紀さん、谷内孝行さん、安田さんは今年卒業ですね。JCで学び得られたものを教えてください。

谷内(吉)
僕の場合、入会した当初、従業員がいなくなったりと大変なことが積み重なりました。それでも続けなきゃと思い、できることを全力でやりました。
その中で得たものは、「人との接し方」。自分がされて嫌なことは人にはしないでいようと考えるようになった。つまり、思いやりをもって人と接することができるようになれた。仕事上でもJCメンバーということで評価してもらい、そのまま受注になることも。それから、なんといっても工芸祭のような、行政の事業にスタッフとして参加することができるのも、JCに入ったからこそ。
安田
得たものは「人、仲間」というのは勿論ですが、昨年の人事で委員長を引き受けたときでは想像もつかないようなことが毎日起こっています。「JCはすごい機会を与えてくれるんだ」って、すんごい思う。
谷内(孝)
仕事の面で、「やっててよかったなあ」という場面はたくさんあります。仕事を取るためにJCをやってるつもりは全くないが、いろんな業種で頑張っているメンバーがいて、活動を通じビジネスでも強い結びつきができる。そのつながりは信用となり、仕事をする上でも頼れる仲間となる。JC活動を一生懸命、汗水垂らしてやっている姿を見ると「お金が一切もらえないのにこれだけ頑張れるんだったら、実際の仕事だともっと凄いんじゃないか」と思いますよね。
逆もあり、「JCなんてお金もらってないんだから適当にやるよ」って人にはビジネスでも信用ができなかったりね。つまり自分を助けてくれる貴重な仲間を得られたことが大きいです。

卒業生という立場から現役メンバーに伝えたいことはありますか?

谷内(孝)
私は7年間この団体に属していました。実は出向ってしんどいんです。会社じゃないのでお金もらえるわけじゃないし、一緒に出向しているメンバーと話す内容は「今年終わったら仕事がんばろう!」って話すんだけど、例えばシンクロで、選手たちに10kgのウエイトの負荷をかけて練習させられているチームがあったそうです。その状態でずっとずっと練習に取り組むわけですが、当然ながら水面には足がなかなか上がらないそうです。だけどウエイトを外した本番では、ビューンと足が凄い高く上がるらしい。
つまり、JCでは動員や書類作成や会議などウエイトをどんどん足されるわけなんですが、卒業後このウエイトが外れたとき「俺たちってすごいジャンプできるよね」ってメンバーと話しています。JCで頑張っていた分、仕事に時間を使えるようになれば、とんでもないことになるんじゃないかって。誰よりも強くなれるよねって。だから卒業した後、何をするとか具体的なことはなくても、今までできなかったことが可能になるんじゃないかなあ。そう考えるとワクワクするんだ。
谷内(吉)
目一杯やって、卒業後一年は仕事に没頭します。委員長、サーフィンしましょうね。
安田
そうだね。全力出しきって卒業!からのサーフィン。たのしみ。

金沢の文化経済創造委員会の皆様、本日はありがとうございました。
次回は「かなざわびと育成委員会」による、公開ディスカッションです。未来をつくる青少年たちとどのような活動をしているのか!?乞うご期待。