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現役JCメンバーがトークする委員会別座談会。
第九回目の今回はかなざわびと育成委員会のみなさまにお話いただきます。

JCって、何?

JC=青年会議所。
金沢青年会議所ではどんな活動をしているんだろう。

かなざわびと育成委員会ということですが「かなざわびと」を「育成する」委員会ですよね。まず「かなざわびと」ってどんなひとなんでしょう?

橋野
わかりやすくと言うと、金沢という街を知って、自分の住んでいるこの街のことを発信できる人材のことですね。
河村
今年は特に未来の大人となる小学生を対象にしました。未来の金沢を良くするために学んでもらい、そして我々自身も金沢のことを学んだんです。だから僕らもかなざわびとですね!
喜多
かなざわびとを育成することをしていますが、これはあくまで手段であって、最終的な目的は、金沢が国際社会の中心都市の一つになることなんですよね。
小杉
そのためには、金沢の事を知っているだけじゃダメだよね。日本の中で金沢の良さをわかってもらうには県外に出てもらうこと、日本の良さを知るためには海外に行くことだと思うんですよね。かなざわびとは、日本そして海外のことをもよく知ってそれを自分の言葉で広めていける人ですね。
橋野
そうだよね。金沢に住むそれぞれの人が、自分たちの街を誇りに持ち、海外の人と交流を持つことが大事だよね。
河村
金沢っていい町だと思うけど、僕は18、19歳のころから事業をしているなかで伝統的という反面、閉鎖的な部分もあるって感じます。でもそんな中にも今の子供達が新しい事業を作り上げて、国際的にも拓けていって欲しいなって思うんです。
小杉
金沢は海外との交流人口が増えているけど、国際化は追いついていないよね。日本人が和の文化を理解して守るところ、それをベースに海外とつきあうって事が出来たらいいよね。意外と金沢の人は金沢の事を知らないし、日本人は日本のことを知らないからまずはそこからだよね。
橋野
今回は小学生を対象にしたんだけど、それはやっぱり小さい頃から交流をしてほしかったからですよね。だから今年は3カ国からの子供達を呼んでかなざわの子供たちが交流できるようにしたんです。お互いにいろんな人と接してプラスにしてほしい。国際都市にするためには色んな国の子供を受入れ、関わらないといけないんです。

金沢が国際都市になることが目的だということでした。ではここでいう国際都市とはどのような街のことなんでしょうか。

喜多
文化都市、経済都市…、国際都市のかたちにはいろいろとありますよね。僕は文化都市だと思ってやってたんです。金沢の文化を理解してもらって観光客を増やすのかなって。だから文化を体験してもらってそれを発信しているのかなと。
橋野
観光客も呼び込むことはもちろん大切だけど、定住化まで考えることが必要なんですよね。定住してくれる人を増やすこと自体が金沢の発信につながるし、こうすればさらに多くの人が来るようになるよね。
喜多
金沢の大学生がどのくらいの割合で就職で県外に出ているかっていうデータを見たことがあるんですけど、ほとんどの人が出ていくんです。4年間も住んでいたのに、魅力を感じるのは県外の企業なんだなって。そこのキーワードに文化は出てこないんですよね。結局安定を求めて大企業に就職するってことですよね。
河村
文化もあるし、仕事もあるってならないといけないですよね。
小杉
国際都市というのは、世界に認知された都市のことだと思います。金沢のまちの国際化はこれからですし、若い人に来てもらって交流していかないと活性化はしないですよね。
橋野
かなざわびとは今の金沢の伝統と、他の世界のことを理解して、それを発信してくれるひと。それをどう発信するかは彼らにかかっているけれど、金沢の未来を担っている子供達の可能性を切り開くためのきっかけ作りをしているんだよ。国際化の方向というのも、我々ではなくて彼らが作り出していくものだよね。

ではそれを実現するために、今年度はどのような活動をしたのでしょう?

橋野
今年は金沢の小学生にまず金沢の事を勉強してもらって、香港、韓国、台湾から来てもらった同年代の子供達とふれあってもらうという活動をしたんです。
小杉
高校生・大学生は自分の思いで動けるから、そんな意識が無いもっと小さな子たちの可能性と積極性を早めに広げるきっかけを作りたかったんです。
橋野
金沢市も姉妹都市をもっていて、そういうところの子供達は交流をしていたりするんですよね。ただ、JCならではっていうことをやりたかった。それはやっぱりJCが持っている世界中へのネットワークを使って複数の国の子を同時に招くことだったんですよね。JCだからこそ任せてもらえるところって言うのもあるんだよね。
河村
具体的には、事前研修と交流事業があって、まずは事前研修として、伝統文化体験をしたり、兼六園、21世紀美術館といったところを実際にまわってフィールドワークを実施しました。そしてこれが一番大事なのですが、金沢に住んでいる海外の留学生と事前に交流することで、これから実際に体験する交流の練習として、文化の違いについて話す機会を設けました。
喜多
本番の交流事業では、事前研修で自分たちが感じた、金沢の自慢できることを言葉が通じない人にもちゃんと説明することにチャレンジしてもらいました。
小杉
1日目は自国PRのために模造紙に絵を描いて説明してもらって、2日目に金箔、加賀友禅体験を一緒にしてもらって、そして3日目に名所をまわって事前に翻訳しておいた英語なんかをつかって説明してもらったんです。すっごく暑かったから、事前に予定していたことが中々出来なくてどうしようかと思った(笑)。本番には本当にいろんなことがあって大変だったね。

事業中の苦労や、嬉しかったことなどを教えてください。

喜多
初日子供達がホームシックで大変だったよね。
小杉
あー、そうだったね!テレビ電話で親御さんと話してたね。それが良かったかはわからないけどね…。
橋野
でもホームシックになるであろうことは、最初からわかっていて、その上で預けてもらった以上、それで良かったんだよね。つらいとは思うけど、そこを我慢出来たって経験をした方が、絶対大きいものを持って帰れると思う。あとはペアのマッチングがむずかしかったよね。
小杉
まず男女をあわせてっていうところから…。
橋野
日本人が15人、そして3つの国から5人ずつ来ているから、どう選ぶかはむずかしかったね。海外の子供のことは書類上しかわからなかったしね。年齢くらいでしか考えられなかったから、今回のペアリングがよかったかはまだわからないな。
小杉
韓国語をしゃべれる子がいたんだけど、その子を韓国人とマッチングするかってすごい悩んで最終的にはペアにしなかったんだよね。でもその子からはずっと「なんで韓国人とペアにしてくれなかったの」って言われたよね。韓国人はみんなホームシックでつらかったから、自分だったら話も出来たしフォロー出来たって。
喜多
でもやっぱり経験という事を考えたら、言葉が通じない別の子とペアにして良かったと思います。
河村
あと、大変だったのはやっぱり募集ですね。15名の募集に対して金沢市内全60校をまわったし、応募多数で断るくらいのことを考えてたんですよね。蓋を開いてみたら最初に面接に来てくれたのはたった3名で(笑)。
橋野
アンケートをしたら保護者がOKだけど子供がNG、子供がOKだけど保護者がNGって両方あったんですよね。それに、ホームステイに不安があったりって。なかなか両者の意見が合わないんだなって。
河村
パンフレットを渡しても結局なかなか伝わっていなくて。子供から子供に伝えてもらうっていうのが大事だって思いました。実績がある学校は興味を示してもらえるだろうけど、イメージ出来ないことはやっぱり出来ないですよね。
喜多
嬉しかったのは、体験発表会の報告会の前のリハーサルの時に、来年もあったら参加したいって言ってくれたこと。かなざわびとの事業に言ってくれているのはわかっているんだけど、そうじゃなくて自分に言ってくれてるように感じてしまって。
一同
いやいや、喜多幹事にいってるんだよ!
喜多
来年あったら教えるからねってことしか言えなくて。実際に報告会でも来年あったら絶対参加します!って言ってくれる子もいて、本当に嬉しかったです。それと、自由研究の発表資料のお世話になった人っていうところに、お父さん、お母さん、まいどさんにならんで、JCIスタッフのみなさんって書いてくれてる子がいて、これ本当に嬉しくて感極まってしまって…。目の前の子供たちに夢とか希望っていうのを少しでも与えられたのかなって。
橋野
黒い服を着た人って紹介されてたね(笑)
河村
今回、僕の家の近くの子がこの事業に参加してくれたんです。その子が僕の子に「あなたのお父さんJCなんだよね」っていってくれたみたいで、僕の子がそれをわざわざ僕に伝えてくれたんです。参加してくれた子は好感を持ってくれてそう言ってくれたんだと思うし、僕の子はそれを誇りと思ってくれたんだって思うんですよね。本当に嬉しかったし、安心しました。

皆さんありがとうございました。では次にJCについての皆さんの熱い想いを教えてください。

橋野
じゃ、喜多幹事から。
喜多
え、僕ですか(笑)。えーと、JCに最初に入った時と、その後委員会に配属されてそれぞれでJCの見方が変わりました。自分で会社を興して、自分で従業員を雇うことをやってきましたが、人を育てると言うことは、「体験を通して感じさせること」だって気づきました。これまでは「言って教える」って考えていたけれど、自分の会社でも経験させるということを取り入れました。
一同
おー。すごいね。
喜多
委員会に配属されると、一つの事にすごく深く打ち込めるんですよね。僕としては本当に頑張ったんです。周りの皆さんからどう見えていたかはわかりませんが(笑)。実は最初は、学びなんて無いだろうと思っていたんです。でも、一生懸命取り組むと一回一回の委員会、例会それぞれの場で自分がこれまで気づいていなかったことに気づかせてくれるんですよね。これは間違いないです。
河村
僕は入会したときには、時間の調整が難しいから、なかなかJCの活動に参加出来ないだろうなって思っていたんです。でも一年目に事務局に配属されたときに、毎月の例会に絶対にいくと決めたんです。それが身について今でも出来ちゃってるんですよね。自分にびっくりしました…。自分が変わったんだなって。
小杉
僕は、みんなが言うことだけれど、時間の使い方が上手くなっているんですよね。仕事の方で、今年から部長2つ掛け持ちになっているんです。JC活動も副委員長として、なんとか一年間、裏切らずに最後まで出来たというのは自分としての成果なんですよね。この委員会は自分が居なかったら廻ってない!そう自信を持って言える。その中で、仕事の方もちゃんと廻せた。これってJCに入っていなかったら出来なかったと思うんですよね。キャパが広がったんです。
小杉
もう一つは人との出会いです。JCの活動を通して普通なら関わらない小学生や、大学生、学校の先生、そして保護者の方々と関わることが出来て、それぞれの立場がわかってきたんですよね。視野が広がりました。来年で僕の4年のJCライフは終わりだけれど、この4年間本当に幸せだなって思います。
橋野
僕は今年でJC最後なんですよね。あと2ヶ月。JC入って一番はじめはいやだった。でも今はあと10年JCをやりたい。10年でも足りないかもしれない(笑)。最初の半年は本当につまらなかったけど、その後、半年ごとにどんどん楽しくなってる。だから今年が一番楽しかったよね。残りわずかだけど、最後までみんなで楽しんでいきましょう!