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Vision

心豊かな金沢の実現
誰もが心から誇れる街へ
2019年度理事長
仲泉 拓郎

誰もが心から誇れる金沢をつくろう
この素晴らしい金沢を未来につなぐために

戦後、日本は見事な復興と経済成長を遂げ、国際社会での高い地位を獲得しました。

しかし、経済成長を求めて、あらゆるものを犠牲にしてきたことも事実です。

私たちは、地球環境、資源、そして人生における家族との幸福な時間。

多くの犠牲と引き換えに経済的な豊かさを求めてきた結果、
現在我々は、様々な先送りにされた課題を突き付けられているのが現実です。

これから我々がつくりたい街は、どこよりも経済的に豊かな街なのでしょうか。

経済とは、我々を幸福にするための手段の一つでなければならないはずです。

何かを犠牲にして、自分たちだけの成長や利益を追い求めても、真に豊かで持続可能な社会は実現しません。

明るい豊かな社会は、利他を重んじる、心の豊かさを伴わなければ実現しないことに気付かなければなりません。

医療や福祉の充実で人間の寿命はますます延びていますが、世界を取り巻く状況は大きく変化し、企業の寿命はますます短くなっています。
一つの企業理念と心中する時代から、企業の成長理念以前に個人の幸福の価値観を明確に持たなければならない時代です。
科学の進歩により、人類の寿命は延び続ける。
人類がますます死から遠のけば、遠のくほど、
一瞬で過ぎる今をどう生きるかが問われています。

一人ひとりが幸福の価値観を持たなければ、時代や経済の変化に一喜一憂し、これまでのように、経済成長のために振り回され、何かを犠牲にすることを繰り返すことでしょう。

自分の幸福を満たすものではない要素に左右されない。
だれかや、景気の良し悪しに幸福にしてもらうのではない。
経済の低成長に、うなだれることもない。
どれだけ歴史上経験のないスピードで世界を取り巻く状況が変化しようとも、ぶれることもなく
何が起きても、力強く上を向いて生きている。

自分にとっての幸福とは何か、
胸を張って家族や仲間に話すことができる。
そんなリーダーが集う場所に金沢JCはなる。
そんな心豊かな市民が一人でも多い金沢をつくる。

人を分けない、
誰もが活躍できる心豊かな金沢へ
インクルーシブ社会の創造

「社会的弱者」という言葉があります。
どんな人にも弱点はあるのだから、そこだけを取り出せば誰もが弱者になります。
社会的弱者は、私たちの社会が簡単につくり出すことができます。
人を分けることで、社会的弱者をつくればつくるほど、社会は自らの首を絞めることになる障害とは、
障害者を受け入れられない社会の仕組みの側にあります。
少子高齢化による労働人口減少や、財政のひっ迫が深刻化する中、
多様性を尊重し、相手を受け入れ、誰もが活躍できる社会が必要とされています。

社会的弱者の扱い方こそが、これからの社会の質、この金沢の質を決める。
自分たちが誇るだけでない世界が認める街、つまり、誰もが心から誇れる街をつくろう。

自然資本の有限性と価値を再確認し、持続的に賢く経営する
自然資本経営で世界から認められる都市へ

日本を含む世界の国々の資源の利用速度はすでに再生速度を超えていることは否定できない現実です。
人類の生存基盤である自然を消耗し、経済成長は望めません。
我々は自然を有限な資本とみなし、賢く経営していかなければ、2030年までのSDGs達成が危ぶまれています。
より持続性の高い街に人や企業は集まり、より持続性の高い企業や街に投資が集まる時代が目の前に到来している。
100年企業が多い金沢は、持続可能な経営をその理念に含み、受け継ぎ、育んでいるはずです。
私たち金沢なら、先の世代への持続可能な街を残すことができると信じています。

どうしたら金沢を滅ぼすことができるか
ひとも文化も街もしなやかに強い
真の持続可能性を追求する高レジリエンス都市金沢へ

強い風にしなって元の姿に戻る木々
家族との死別を乗り越えてたくましく生きてゆく人
いじめを受けても跳ね返す力を持った子どもたち
自然災害によって被害を被ってもすぐに復興できる街
大恐慌が起こっても、また資源の輸入が途絶えても大きな影響を受けずに持続する暮らしや地域
長年紡がれてきた金沢の街、そして尊い歴史文化が滅ぶのを傍観することはできない。
行政や「だれか」に頼るのではなく、一人ひとりが「外的な衝撃に対してしなやかに強く立ち直れる力」を身につけることで、真に持続可能な文化都市金沢を実現しよう。

金沢の進むべきヴィジョンを掲げ、戦略的に新しい価値をつくる
戦略的に新需要を創造する街づくり

私たちは、労働人口の減少問題に直面しています。
人口増加時代では需要が大きいために、供給する政策はおおよそ成功する。
ただ、人口減少時代では、需要が小さい上に供給が過多なために、同じ政策を打っても効果は見込めません。
人口減少時代における低需要でも、人々を引き寄せる新たな需要を生まなければなりません。
これからも続く金沢のために、金沢が歴史的に形成してきた伝統文化や観光資源の「付帯ビジネス」として依存するのではなく、
新たに需要を生み続ける、新たな価値を創造し続ける力が重要です。
私たちは、金沢の素晴らしい文化を受け継ぐだけでなく、発展させていかなければなりません。

最高の大人の教育の場を目指して
リカレント教育で誰もが学び直し、やり直しができる社会へ

高校、大学までの学びで一生食べていける世の中は既に終わっています。
また、人生100年と言われる時代、人の寿命は延び続けているが、企業の寿命はますます短くなり、
一つの企業に一生涯添い遂げることは難しくなっています。
誰にとってもいつでも学び続けること、または学び直し、やり直しができる社会の必要性が叫ばれています。
未来の金沢の街づくりを担う青年経済人が集う、我々金沢青年会議所は、
最高のリカレント教育の場として開かれた存在である必要があると考えます。

子どもは社会的弱者ではなく、社会の宝でなければならない

日本は、児童養護施設の入所理由の多くを占める、母子家庭の貧困率は先進国で最下位。
さらには、日本は不妊治療を受けている患者数が世界第1位にもかかわらず、日本の孤児が里親のもと、あるいは養子として引き取られ、親のもとで成長する機会を手にすることができる数値は、最先進国の中で最低水準です。
未来の金沢のために、子どもを社会の宝としてコミュニティで育てる意識を取り戻したい。

さあ、一緒に歩みを進めましょう

金沢市民の質が、金沢の質であるならば、金沢市民の成長と共に金沢は成長を続ける。
そして、我々の成長は情報量と経験量に依っているとするならば、
金沢を良くするために金沢のことばかりを想っていても、成長はないことに気付かされる。
故郷を想う気持ちがあるのなら、利他の心を持ち、勇気を出して、もっと外の世界を見よう。
外からしか新しい情報は得られない。勇気を振り絞り、一歩を踏み出さなければ、新しい経験は得られない。
金沢の未来は、我々の次の一歩にかかっている

我々金沢市民がこれから経験する全ての成功も、全ての失敗も、どんな悲しみも、喜びも、悔しさも、全てが自分たちを成長させ、金沢を成長させる財産。だから、何も躊躇する必要などありません。すべてが成長に繋がる一歩です。

私たちの新たな時代への旅立ちの一歩が、ますます金沢を心豊かな街にする。誰もが心から誇れる私たちの街、金沢の実現へ。

さあ、旅に出よう
世界を見よう
危険でも立ち向かおう
壁の裏側を覗こう
もっと近づこう
お互いを知ろう
そして、より多くの価値観に触れよう
それこそが人生の価値だから

誰もが心から誇れる金沢をつくろう
この素晴らしい金沢を
未来につなぐために